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破船 [本]

「破船」 by 吉村昭

を読んだ。

これまで、吉村氏の本は「破獄」「羆嵐」「赤い人」を読み、これが4冊目。
(氏の小説は史実がベースとなっていて、読んでるとぐいぐい引き込まれます。)
これまで、割とハッピーエンドでもないけど、そんなに後味の悪い終わり方をしていなかったが、この本は何か、暗〜い気分のまま終わってしまう内容でしたわ。

ネタバラシになっちゃうので、詳細は書きませんけど。
時代は150年くらい前の江戸時代。能登半島の17戸ほどの小さい漁村でのお話。

この村は作物が育ちにくい土地で、獲った魚介類を売ろうにも、険しい山を越えて隣村まで行かねばならず、家族を飢えから守るには誰かが身を売る(年季奉公)しかなかった。

彼らは難破船を「お船さま」と呼び、「お船さま」を呼び寄せ座礁させるために、夜通し塩焼きの火を焚くことを代々行なってきた。
「お船さま」が来れば、積み荷と舟材を手に入れる事ができ、数年は食料に困らないのだ。
(なお、難破船の生存者は全員打ち殺されてしまう。「お船さま」のことはこの村だけの秘密なのだ。絶対に他所に漏れてはいけない。)

ある年、念願の「お船さま」がやってきた。 積み荷は多く、各戸に米俵や醤油などが行き渡り、村中が歓喜に湧いた。

次の年、また「お船さま」がやってきた。 だが、昨年の「お船さま」とは違い、積み荷はなく・・・。


このあと、村が大変なことになるのですが、WHOが根絶宣言を出したあの病気。
こんな症状になるのか、と身震いしましたね。

ラスト。
村を存続させるために選択した、指示役と村長の決断。
それを受け入れざるを得なかった村民たちの気持ちを考えると、なんとも後味が悪いです。

でもねー。
「お船さま」を座礁させるために、わざわざ夜中に塩焼きするわけだし、
(精製した塩は、副産物として隣村まで売りに行く)
座礁船に生存者がいたら殺しちゃうわけだし、村ぐるみの犯罪を犯しているので、
これまで何度「お船さま」が、来たのか分かりませんが、罰が下ったという考え方も出来ますよね。


破船 (新潮文庫)

破船 (新潮文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1985/03
  • メディア: 文庫



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うなされた・・ [本]

出張に携行した本のうちの一冊「隠された証言 〜日航123便墜落事故〜 藤田日出男著」
昨年「沈まぬ太陽」が公開されたので、改めて読んで見ようかと思い、買ってみたのです。
この事故発生当時、自分は高校生。
夏休み真っ最中で、ニュースを見てたら「日航123便がレーダーから消えました」とか言ってたので、大変びっくりした記憶があります。
CIMG1179.jpg
墜落現場の凄惨さ。
事故調査委員会が真実をねじ曲げて事故原因を報告したこと。
真実を伝えようとした内部告発者がいたこと。
読み応えがありました。

最後のほうにボイスレコーダーの記録が載っているのですが、パイロットたちは墜落するその瞬間まで操縦桿から手を離していないのですよ。
これを見て、夜中にうなされてしまいました・・・。
やりきれないなぁ、と・・・。

出張中、バス&電車では読みましたが、帰りの飛行機の中ではとても読めませんでした[たらーっ(汗)]

隠された証言―日航123便墜落事故 (新潮文庫)

隠された証言―日航123便墜落事故 (新潮文庫)

  • 作者: 藤田 日出男
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫




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復刊! [本]

先ほどblogに書いた「赤い人」などを注文しようと思い、Amazonのサイトをぶらぶらしていたら、
なんと、以前(15年くらい前か?)購入し、絶版となっていた「闘うプログラマー(原題:SHOW STOPPER!)」が、新装版として復刊されているのを発見。

P1020728DF.jpg

これは、WindowsNT(現在のWindowsXPやVista/Windows7の源流となったOSですよ)の開発プロジェクトを描いてあり、退職してコンランドリー経営に逃避する者あり、離婚するものあり、ぶっ倒れる者あり、と、息もつかせぬ展開で一気に読み進んでしまい、周りの知人達に次から次へと「面白いから読んでみ♪」と、半ば強引に貸し付けまくった本です(笑)

Windows2000/XPやVistaを使っている皆さん、彼らの犠牲の上にこれらのOSは成り立っています(笑)
この本の購入当時、まだMS-DOSを使って開発していた自分は、随分とWindowsNTに幻想を抱いていましたがね。

さて、以前の版では上下巻の2巻構成だったのが、新装版では1巻にまとまっているようだ。
中身が変わっているわけではないだろうから、別に改めて購入するつもりもないが、ちょっと見てみたいかも(笑)


内容紹介
1980年代にMS-DOSをもってデスクトップ型のパソコン市場を制したマイクロソフト社は,90年代,高性能コンピューターのための「本物」のオペレーティング・システムを開発するプロジェクトを立ち上げます。本書は,同社の世界戦略を担ったOS「ウィンドウズNT」の開発物語です。ウィンドウズNTは後にウィンドウズXPの基盤となり、信頼性の高いOSとして世界中のユーザーに使われることになります。 このプロジェクトのため,同社に「伝説のプログラマー」が呼び寄せられました。彼の名はデビッド・カトラー。形容する言葉も見つからないほど強烈な個性を持つこの男を主人公に,開発者たちの壮絶な人間ドラマが展開します。100人を越える関係者とのインタビューに基づき,凄絶なソフトウェア開発の実態が赤裸々に描き出されています。本書は、単なる企業内の開発ストーリーという範疇を超えた,ノンフィクションの名作と評価されています。

闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達

闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達

  • 作者: G・パスカル・ザカリー
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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吉村昭 [本]

吉村昭の「破獄」を読了。

連日帰宅が遅く、一日あたり15分くらいしか読書の時間がとれなかったため、読了まで1週間くらいかかってしまったが、最初から最後まで引込まれるように読んでしまった。

青森、秋田、網走、札幌の各刑務所を脱獄した男の、実話に基づく小説。
毎日少しずつ味噌汁を垂らして特製手錠を腐食させた話など、不謹慎かもしれないが、
読んでいてワクワクします[あせあせ(飛び散る汗)]

吉村氏の著作は、年初の入院時に「羆嵐」を読んだが、こちらも面白かった。
次は「赤い人」を読んでみようかと思う。

吉村昭、オススメです。

ついで、さくらももこの「さくらえび」も読了したことも付け加えておきます。
ちびまるこちゃんがバツいちとは、知らんかった(笑)


内容(「BOOK」データベースより)
昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和23年札幌刑務所脱獄。犯罪史上未曽有の4度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡し、獄房で厳重な監視を受ける彼と、彼を閉じこめた男たちの息詰る闘いを描破した力編。読売文学賞受賞作。

破獄 (新潮文庫)

破獄 (新潮文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1986/12
  • メディア: 文庫


出版社/著者からの内容紹介
北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現! 日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのである。鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音……。自然の猛威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する老練な猟師の姿を浮彫りにする、ドキュメンタリー長編。

羆嵐 (新潮文庫)

羆嵐 (新潮文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1982/11
  • メディア: 文庫


出版社/著者からの内容紹介
赤い囚衣の男たちが石狩川上流に押送されたのは明治14年のことだった。国策に沿ってかれらに課せられた死の重労働。鉄丸・鎖につながれた囚徒たちの労役で原野が切り開かれていく。北海道開拓史の暗部に横たわる集治監の歴史。死を賭して脱走を試みる囚人たちと看守たちの、敵意にみちた命がけのドラマ

赤い人 (講談社文庫)

赤い人 (講談社文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 文庫


内容(「BOOK」データベースより)
家族や日常のことだったら、その爆笑度並ぶものなし!ももこが編集長として、取材・文章・漫画すべてを一人でやっちゃった、2000年記念の奇跡の面白雑誌『富士山』(全4号)からの選りすぐりに、’02年発行の5号から「植田さんの深まるくだらない願望」「必見!!おならレポート」の2本、『富士山』未収録分7本も加えた、大満足のエッセイ集。父ヒロシも息子も全開だよ。

さくらえび (新潮文庫)

さくらえび (新潮文庫)

  • 作者: さくら ももこ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫



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濡れ手で粟 [本]

本棚にある、ボロボロの本。
吾輩はフリープログラマー妻も子もあり猫もいる
著者:管照美
初版:1994年4月28日
発行:株式会社毎日コミュニケーションズ
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長女の妊娠が発覚した頃に買った本。
ちょうど会社を辞めて、最初にフリーになった頃。
フリーになったものの思うように稼げずに、また元の会社に出戻りになったんだっけ・・・(笑)
でも、今またフリーやってるなぁ(笑)

当時、この本の軽快な文章が面白くて、読むと元気が出てくるので、何度も読み返したっけ。
おかげで、写真のようにボロボロです、しかも捨てられなくて・・・(笑)

ところで、この本の中で「濡れ手に泡」を味わったという記述があるのですが、
ちょっと待て。
当時から気になっていたが「濡れ手で粟」だろう。

編集さんのチェックもすり抜けた(編集さんも知らなかった?)のか、
それとも「濡れ手に泡」という言葉が出来たのか・・・。
(当時はバブル経済が弾けたばかりだったしね[たらーっ(汗)]
バブリーウエットハンドか?(笑) ←インチキ英語

著者の管さんって、今もフリープログラマーやってるんだろうか?
今はフリーを取り巻く環境って厳しいんだよね・・・。
「正社員(または契約社員)でないと、案件がない」ってのが増えてるから。

人の事より、自分の今後を考えないと、ね(汗)

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星の王子様 [本]

娘から「新訳・星の王子様(サン=テグジュペリ)」を借りて、読み始めた。
恥ずかしながら、生まれてこのかた、まともに読んだ事がなかった[あせあせ(飛び散る汗)]

非常に読みやすい。
なんか、癒されます。

新潮文庫の100冊(笑)
P1020703DF.jpg


内容(「BOOK」データベースより
砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。


星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

  • 作者: サン=テグジュペリ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 文庫



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